自動記述による文章練習(メイン記事)

2ヵ月と10日がすぎても

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 2ヵ月と10日がすぎてもブログのアクセスが爆発しない 記事はすでに100記事を超えている 1記事は2000文字以上 記事の更新とブログの構築に費やした時間は毎日10時間以上 休みなしでそれをもう2ヵ月も続けている アクセスは1日20PV 収益は300円 いい加減倒れそうだ 小説と違ってブログはボランティアで書いているわけではない 理性を保つのが難しくなっている 今は愚痴以外のことをブログに書けない 督促された水道代をコンビニで払う レジの横にあった120円のいちご大福を見ていたら「いかがですか?」と店員の女に声をかけられたが それに応える金もない 病院清掃のバイトにぼくは応募するつもりだった そのための履歴書を買ったときは違う女だった コンビニを出たぼくは早歩きでスーパーに行った 普通に歩くより早歩きのほうが 男性ホルモンの中の「テストステロン」というやつの分泌がよくなるとか そんなことを前の晩のテレビで見たからだった テレビの中の男は45歳独身で 居酒屋とコンビニのアルバイトを掛け持ちしながら その日暮らし的な生活を送っているようだった もう一人の47歳くらいの男は 会社の中間管理職的なポジションでストレスを溜め 異常に寝起きが悪いことに加えて ぜんぜん暑くなくても異常に汗をかいてしまうという…… その汗の映像をみた妻は「汚い」といった 妻に汚いといわれたその男は 駅まで早歩きをしていた 公園でスクワットもしていた 45歳の男のほうはカラオケでストレスを発散していた それで二人ともテストステロンの数値が少し改善したらしかった 早歩きで家に帰ってきたぼくは いつもより体が火照っているのがわかった さらにそのままスクワットを50回やって テーブルの周りをつま先立ち歩きで100周した つま先立ちで歩くと足ががに股になる それに合わせるように 腕もカニのように折り曲げて 水ならぬ空気をかくように手を動かすことになった しかも そんなふうにテーブルの周りを回っている自分の様子を傍からみたことを想像して その間ぼくはほとんど大笑いしていた 笑うこともテストステロンの分泌には良かったはずである そしてぼくはその夜ずっと笑い転げた そんなぼくの様子をみて しばらくもらい笑いをしていた妻は やがてスマホゲームをやりはじめた 「チャリーン チャリーン」と ゲームの中の主人公がお金で何かを買っているような音が鳴るたび ぼくの笑いは絶頂に達した ぼくは笑いながら妻の背中にクッションを当ててやった 「温泉にいきたい」と妻がいって ぼくはブログのアクセス数をまた見てしまった これ以上母の年金をとるのは さすがのぼくも限界かもしれないと思った ブログが金になるまでは やっぱりもう誰にも会わないと決めた 何日か前に淳太郎に会ったとき たった千円でも現金をもらえれば ぼくはどんなに助かっただろう…… しかしぼくは 淳太郎にそれをいうことができなかった ぼくはもう昔のぼくとは違う 小〇先生以外の友人に 現金という境界を超えて接することができない そのくせ今のぼくは昔以上に現金がほしい だからぼくはもう誰にも会わないほうがいいのだ グーグル様を信じてじっとその時を待つ それ以外にぼくが助かる道はない ぼくは誰よりもマジメに人生を生きてきたはずである しかし 人からは誰よりも不真面目に生きてきたことになっている つまりぼくは生まれてくる世界を間違ったのである だからぼくはやたら宇宙に行きたがっていたのかもしれない 仙台で流れ星を2回連続でみたとき ぼくはナイキの青いジャージを着ていた 今もそのナイキの青いジャージを着ている 買い物にもこれで行った だから「青ナイキの人」とスーパーの店員の間で実はそう言われていることを ナンパしたレジの女にさっき聞いた 女には子供が二人もいた そのうちの6歳の長男を連れてぼくは花見にいった 牛の被り物を被ったぼくは 桜の木にのぼって そこからジャンプする瞬間の写真を何度もソイツに撮らせた ようやく納得できたその写真の 体を大の字に広げたぼくの左手の斜め上に写った雲は ワニの形をしていた 疲れたと駄々をこねたソイツに ぼくはかき氷と綿飴を買ってやった 海に入りたいというから 一緒に泳いでもやった 海からあがったソイツの体に赤いぼつぼつができてしまい それを見たレジの女にぼくはこっぴどく怒られた 女はなかなか許してくれなかった そのくせ旦那とはもう別れるという…… ぼくは自分には妻がいることを女にいった だったらと 女はぼくに断りもなく妻と同化した というか 「そのほうが面倒くさくなくていいんじゃない?」と 妻のほうから女に同化を持ちかけたらしい 子供二人のほうは 煮るなり焼くなりして ぼくがぜんぶ食べてしまった ぼくの腹の中で日中ずっとおとなしくしていた子供たちは しかし夜なると必ずぼくの口やら肛門から出てきて 部屋中を走り回った おかげでぼくも妻も寝不足の日が続いた それでも妻は文句ひとつ言わなかったが さすがに妻が出張で朝から東京にいく前夜だけは 体中の穴をガムテープで塞いで 子供たちを出さないようにした やがて大きくなって ぼくの体に収まりきれなくなった子供たちと ぼくはほとんど一日中炬燵のなかで一緒に過ごした 炬燵の天板は真っ白で ところどころに汚れがある 中でも妻がうっかりこぼした白髪染め用の黒い粉のようなものが なかなか取れない といっても本気をだして擦れば取れるはずである しかし本気を出して擦るタイミングがなかなか訪れない そういえば昨日母が買ってきてくれたホヤが 冷蔵庫にまだそのまま入っていることを思い出した ホヤはさばいてから丸一日おいたほうが美味い だから昨日の夜のうちにさばいておくように妻にいわれていたのを ぼくはすっかり忘れていた いや 昨日の夜のうちにさばいたことにして 味が熟成されていないのは今回のホヤが若すぎたせいだろう……ということにすることにした 「だったら明日のぶんに半分残しておこう そうすればちょうど良く美味しくなるでしょ」と妻にいわれて ぼくは半分のホヤをべつの器にうつして冷蔵庫にいれた 冷蔵庫からテーブルにもどるときに ふと思い出して テストステロンを分泌させるためにやっていたカニ歩きをしてもどったが 妻はそれを思いきりシカトした どうやら今日は特別疲れているらしい ぼくは炬燵に手をいれて妻の足つぼを押した 妻の顔に少しだけ笑みが浮かんだ スーパーの女は隣の部屋で子供たちを寝かしつけていた 突然 北朝鮮からのミサイルが落ちてきて ぼくたちは吹き飛ばされた といっても5メートルくらいで 死ぬどころか 誰も大した怪我はしなかった そのかわりアパートの屋根に穴があいて しかもその日は雨が降っていたから 部屋が水浸しになった 翌日ぼくたちはマスコミに囲まれた ぼくは顔出しでインタビューに答えてやる&部屋の惨状の撮影も許可してやるかわりに マスコミたちに100万円を要求した え?100万ぽっちでインタビューも撮影も無制限に許してくれるの?みたいな感じだったから もう少しふっかけても良かったか……と後悔したが いまさらそうはできなかった ともあれその3日後に振り込まれた100万円で ぼくは妻と二人で温泉旅行にいった どうせあぶく銭だからと 個室に露天風呂がついた超豪華なプランにした 生まれてはじめて伊勢海老もたべた 「明日の朝食で伊勢海老の殻をみそ汁にできますがいかがいたしますか?」と聞いてきた女は 典夫の妹に少し似ていた 典夫のおばあちゃんが死んでまもなく ぼくはそのことを 典夫の家の近くの路上で立ち話をしていたおばさん二人の会話を聞いてたまたま知った その路上の目の前には安井のむかしの家があった 安井はカラスを飼っていた そのカラスが死んだとき安井は号泣した ぼくは典夫の妹に少し似ているその女に「じゃあそうしてください」といった 典夫の妹に少し似ているその女は「かしこまりました」といって もう一人の女と一緒に器を片付けはじめた 重ねた器を部屋の裾において 最後に二人がもう一度一礼をしてから完全に部屋を出ようとした瞬間 たまたまドアの向こうを通りかかった別の客と目があった その人はお笑い芸人の「ずん」にそっくりだったが 髪型からは女にしか見えなかった 

~無名作家の彷徨い~

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