無名作家の文章道場

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ビタミンレモンウォーターだか

自動記述による文章練習(メイン記事)

 ビタミンレモンウォーターだかそんな系のCMに出ている女の子が 「欲しがるんだもん♪」と最後に可愛らしくいうセリフを 「がるんだもん欲し♪」と頭の中で勝手に並べ替えつつ ぼくはそろそろ目覚めようとしていた とにかく妻の血圧をなんとか下げたいが たぶんそう簡単には下げられないだろうというか…… 原因のほとんどが仕事上のトラブルだというのがなんとなくわかったから 禁酒も禁煙もむしろ無理にする必要はないと ぼくは妻にいった 病院では三時間以上も待たされた しかもテレビがある方とは完全に逆向きのソファしか空いていなかった ぼくの目の前には「換気扇が壊れているため喫煙はできません」と書かれた小上がりの和室があって そこには誰もいなかった トイレはその和室の左奥側にあった リンゴの無農薬栽培に成功した人の自伝的な本だけはまあまあ集中して読めたが そもそも活字を追える気分でもなかったから あとはもううたた寝をするしかなかった 会計をした女の感じが悪かったと妻はいったが 薬局のおじさんはそれ以上に感じが悪かった バイパスに出る手前の交差点で信号待ちをしたぼくは そこから左斜めに20メートルくらい行った先にあるあっくんの家のほうを見た あっくんの家にいたときのぼくは16~17歳だった それから10年後の27歳のときにぼくは自己破産をした そのときぼくは下北沢と笹塚のあいだの北沢5丁目のアパートに住んでいて そのアパートには風呂がなく 北側の窓の目の前には南国風のやたら背の高い木が一本だけあった 部屋の間取りは六畳一間で 飯田は台所に布団を敷いて寝ていた ぼくは飯田に20万を貸して 飯田はその20万を1年くらいかけてぼくに返した 三軒茶屋にいたときは ぼくと月島が三畳の部屋で寝て 飯田はその隣の六畳の部屋で 屋ケ田と幸雄と三人で寝ていた その頃はまだ確か華原朋美と小室が付き合っていたはずで 順平の顔が小室に似ているとみんなは言っていたが ぼくはあまりそう思わなかった 順平が住んでいたアパートは外壁が真っ黄色になってしまっていて そのときたまたま酔っぱらっていたぼくは そのことを伝えるだけのために順平にメールをした 順平はカップ麺のフィルムをはがすときに薬指の爪を使っていたが それはしかしそのとき一度きりだけだったかもしれない 最近酒の酔いが回るのが早くなったというか 1日1食のせいでそうなのだと思うが とにかく今のこの体のペースを ぼくはまだちゃんと図り切れていない だからぼくはもしかしたら 雄二の家で飲んだ帰りに気を失って どこかで倒れるか事故ってしまうかもしれないと 朝から10回くらい思ったが 実家にいったときにとってきた赤まむしドリンクを飲んだおかげか 焼酎のロックを5,6杯飲んでもまったく平気で 帰りにセブンによる余裕さえあった セブンにしかないはずのブラックサンダーアイスがなかったから ぼくは仕方なくパルムを買った アイスの補充をしていた店員が アイスを見たがっているぼくを見ても 場所を空けようとしてくれなかったというか 「ほんと申し訳ないけどすぐ済むのでこれだけやらせてください!」みたいな感じだったから ぼくはその店員が一段落つくのを立ち読みしながら待った 窓ガラスに映ったぼくはやたら細かった 雄二の家で食べたアンコウの味噌鍋が 腹の中でたっぷんたっぷん鳴っている気がした アンコウの味噌鍋はもちろんだったが カツオの刺身も実は超食べたい気分だったと妻はいった 家に帰ると ぼくの分の布団も敷いてやったことを妻は真っ先にぼくに言ってきた しかしその夜ぼくはソファで酔いつぶれた ねぶたの期間中 駅前に猪肉の屋台が出ることを妻は楽しみにしていた 結局いつものパン屋にもいって エーファクトリーでジェラートも買った ラビナの一階で嶽きみドーナツも買った 食べ過ぎたことによる主に内臓の疲労は 翌朝の寝起きの悪さに容赦なく現れた だから今日はまる1日何も食べなくて良いかもしれないと思ったが 冷蔵庫の中には前日作り置きした生春巻きがあった 今週末の三連休は甲子園がはじまるから 昼から飲んでも良いことにしようと思う そのかわり外食は一切なし でもさくら野でつかえる商品券はまだ五千円以上残っているし 先週安売りで買ったフグも手付かずのまま冷凍庫に保存してあるから たぶんそれなりの休日になるだろう 青森は山田 仙台は育英 島根はどこか知らない 松坂が決勝戦でノーヒットノーランを達成したとき ぼくは六本木のレストランで働いていた 松坂がレッドソックスに入団するときの記者会見を ぼくは浅草の定食屋のテレビで見ていた 確かカツ丼を食べていたと思う テレビは上のほうにあって けっこう首を上げないと見られなかった 吾妻橋がすぐ近くにあった カツ丼の他にうどんか蕎麦の麺ものもついていたと思うが それでも確か足りなかった 「そんなに食うから頭わるくなるんだよ」と佐竹さんはいったが 今や人生でもっとも重視しているかもしれない食に対するその的確な忠告を 当時のぼくは「はいはい」と超適当に流した 佐竹さんに偶然バッタリ新宿の路上で出会うシチュエーションで 結局ぼくはヘルムートラングのコートを着るしかなく…… ということでやっぱりマサキマツシマの変形ベルトのコートが欲しいと思ったが 当然買えるはずはないので とりあえずヘルムートラングのコートを実際に着ていろいろ合わせてみることにした 緑のスキニーとデシグアルの白シャツとの合わせが一番最強だった デシグアルのデザインはやっぱり素晴らしいと思った ヘルムートラングのコートを買ったのは十八歳の時である ねぶたのカメラ売りのバイトをして買った 10万円だった 買ったのは弘前の「シェント」という店である まだあるのかわからないが いずれまた行ってみたいと少し思う 「このコートは本当に一生ものですよ」と店員に言われたが 確かにそうなりつつある 店内は薄暗くて いま思い出すとかなり高級感があったように思う ダークビッケンバーグというブランドの5万5千円もするブーツもぼくはそのシェントで買った 2万7千円もするヘルムートラングのシャツも買った マサキマツシマのシャツは仙台の路面店で買った 1万3千円くらいだったと思う 仙台は暑すぎて ぼくはときどきペットボトルの水やお茶を首もとに直接かけながら歩いた 大阪でもそうした 「一生着るにはちょっとアクが強すぎるかもしれない」という気持ちがもう少し勝てば……とマサキマツシマのコートを見直してみたが 思い通りにはならなかった 気温にしても今日は思ったより寒くなったが もう今日はざるそばにすると決めている 汁を温めさえすればたぶん文句はいわれないだろう 豚のロース肉も今日中に片づけてしまう 豚のロース肉は二枚で150円だったが たぶんもう買うことはないと思う ピーマンの豆腐詰めin辛子醤油漬けを食べたいと思うが 妻が食べないからわざわざ作る気になれない ピーマンはチンジャオくらいにしか使えない ドライカレーは豚挽き肉でOKなのに ロールキャベツは牛豚合挽き肉でなければダメなのは カレーの濃い味が挽き肉の味を消すからだというのを 本当につい最近ぼくは知った あまり心地よくない鐘の音が聞こえたから消すことにして そのために立ち上がろうとしたら 突然激しい睡魔に襲われて ぼくはそのまましばらく眠った もうすぐ朝&青森だった いやまだもっと暗かった だから青森までもまだあと三分の一以上はあったと思う 暗闇に浮かぶ森の輪郭をぼくは見ていた そこはとても静かで ずっとそうしていたい気持ちにぼくをさせた ぼくは東京の上野から夜行バスで青森へ帰る途中だった その直前にぼくは自己破産をしていた 「夏草や兵どもが夢の跡」的なまさにそんな気分だった ぼくはこれ以上自分の人生が続くことを信じられないと思った ふたたびバスに乗り込んでからも ぼくはずっと黒い森の輪郭を目で追った 真っ暗な上に車を運転しないぼくには どこをどう走っているのかまったくわからず だからこそ少し楽しい気分でもあった 「どこかへ行きたい」と…… 実は密かにぼくはそう思い続けている しかしどこへ行っても「どこか」にはいつも辿り着けない たぶんぼくが行きたいと思う「どこか」はこの世界にはないと思う あるとしたら現在でも未来でもなく過去にあると思う だからぼくはもうとくに何かをしたいとは思わない ぼくが今したいことは デシグアルのシャツを着て妻と東京を歩くこと 仙台の定禅寺通りでもいい 東京だったら新宿か渋谷か原宿か……新橋とか浅草あたりでもいい でも住むなら田園地帯のど真ん中みたいなところが理想かもしれない 気心のしれた友人たちと酒を飲みたいとも思う もちろんカラオケにも行きたい とはいえこれらのことが何一つ叶わなかったとしても ぼくにはいつもと変わらない&新しい朝が毎日くるからとくに問題はない 今日の夕食はパエリアである ニンニクと唐辛子は妻好みの多めにするかわりに 鳥の腿ではなく胸肉をつかう エビは生とボイルのヤツをそれぞれ半分ずつ アサリはボイル イカも同様 生イカとタコ刺しは週末用にとっておく あとは先週つくり置きしたラタテュユもどきとサラダ もしも妻が食べ過ぎてしまったら ぼくだけ別に玄米と豆腐で済ませる予定 

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向こうからくる車とあっちからくる車

自動記述による文章練習(メイン記事)

 向こうからくる車とあっちからくる車を眺めながら ぼくはあれこれ色々なことを考えていた ぼくのほうの窓は全開だが 向かいの建物の窓は完全に閉められていて 車の赤いランプがゴチャゴチャ反射して映っている アザラシ会館の前の街路樹が何気にいい あともう1日寝れば歯ぐきの腫れはだいぶ治まると思う ケンちゃんの店に行くまえにどうせなら65キロまで絞りたい気もする 181センチ65キロの40歳なんてそうそういないだろう 炭水化物は茶碗半分かつ玄米のみである 玄米で握った寿司というのはあるのだろうか? 「クリーム玄米ブラン」は思ったとおり美味かったが 「ブルーレットおくだけ」の詰め替え用のやつと同じ袋に入れられたことを思い出してしまい 最後の数口をあまりちゃんと味わうことができなかった そのドラッグストアの隣の古着屋にあった紺色の帽子を買うべきかぼくは真剣に悩んだ もう一つ別のカーキ色の帽子はむしろ買うべきだったかもしれないが とりあえずどちらも買わずに思い留まって良かったと今は思っている けっきょく自転車の鍵と握力を鍛えるヤツを一個だけぼくは買った 合計600円だった それからぼくは眠ることにして 眠りかけながら 沢田研二の「ト~キ~オー!」だったような歌の歌詞を頭の中で適当に歌った というか流した 「ツィゴイネルワイゼン」に出ていたのは沢田研二ではなかったが 沢田研二が出ていた「夢二」より「ツィゴイネルワイゼン」の映像のほうが多く頭に浮かんだ 確か蟹のような画というか映像が ヘンな感じでカチカチ鳴っていた記憶が一番気になった ふいに車が事故ったような激しい音が聞こえたが そうじゃなかった ぼくはただその建物を見ていただけだった そしてそのタイミングでたまたまその建物の前を通りかかった人と 特に目が合いそうもなかったのに 目が合ってしまうかもしれないことを気にして その建物をみるための集中力をやや欠いた状態だった 建物の屋根は濃い青で 壁は小汚い感じの灰色だった 中へ入るとやたら天井が低く ぼくの身長だとまっすぐ立つことがギリギリ無理だった そこにはいつも中田と一太と最上がいた というかそこは一太の実家だった 最上は毎日永谷園のお茶漬けを食べていた 中田は唐揚げとか揚げ物ばっかりで 一太はもっぱら酒しか飲まなかった ぼくはというと ホヤとか冷奴とかもずくなんかを食べていた それはそうと 屋根の所々にある金色の出っ張りは何のためについているのか?と考えているうちに 今度は別の女がその建物の前を通った 女は中本だった ぼくは一瞬声をかけようか迷ったが やっぱりやめた なぜ中本が青森に? やっぱり人違いだったかもしれないと思ってから ぼくはもう一度寝ることにした 黒霧がまだこないから迂闊に買い物にいけない チョコレートはやっぱり買わないことに決めた そのかわりアイスを一つだけ買う いろいろと難しいのは今にはじまったことじゃない 壁が白い タバコをやめたから真っ白だ モンドリアンもどきの掛け時計は一太の真似をして買ったもので それにカリモクのブラックソファという如何にも定番っぽい画はしかし 去年中古で買った真っ白の炬燵テーブルによって ありそうでないわりと絶妙かもしれない統一感を生み出している でも本当は大正か昭和初期の綺麗めな文机をセンターテーブルにしたいところではある いや このごく普通の正方形の炬燵テーブルの使い勝手の良さといったら 今さらだがあり得ないほどだと思う しかもベタな感じの白だから 同じくベタな感じのカリモクの黒とよく似合う 炬燵テーブルの上にはセリアで買ったガラス瓶を2つ置いている ミルクポット系の細長いほうの瓶にはバジルの葉を水挿ししている まるい寸胴系の瓶には青森ヒバのチップを乱雑に詰めている その青森ヒバのチップを買って家に帰る途中 ぼくは自転車のチェーンが外れるかもしれないことをかなり気にしていた しかしそのときは外れなかったが今日と昨日は外れた チェーンが外れたら そのチェーンがさらにグジャグジャと絡んでしまわないように その時点で一切ペダルをこぐべきではないということを ぼくは最近知ったというか 思い出した感じだった 一応というか念のため 荻窪のキャンドゥで買ったドライバーセットをカバンの中に入れているが チェーンが外れてから一切ペダルをこぎさえしなければ 手だけで簡単にチェーンを戻せることもわかった 坂道を上っているときにチェーンが変な音がした とほとんど同時に猛烈な空腹に襲われて「濃いブルーベリー飴」を買おうか真剣に迷ったが 冷蔵庫の卵と卵のあいだに塩昆布を挟めて入れたのを思い出して我慢した 冷蔵庫はキッチンのスペースに置くことができなかった 立ち上がったぼくは 1ヵ月ほど前にドロボーに入られたという和菓子屋のガラス窓に反射した西日を見るために玄関から外へでた 小便がちかい 食べ物の約8割は水分らしい また誰かが死んだらしいが誰かわからない 今度あの和菓子屋で羊羹を買ってみようと思うが とりあえず今は夕食のソーセージがどんな味がするのかちょっと楽しみだ ぼくはきのう白米のおこげになった部分を少しだけ食べた そのときに今度は左上唇の裏あたりが腫れていることを明確にしった これはでも右下奥の歯茎の腫れとそのずっと前の口内炎とたぶんまったく同じで 歯茎をガードしていたニコチンが溶けだしたことによるものだと思う 実はニコチンは口の中や歯茎の炎症を抑える効果があるらしいことを 歯医者の先生にそう聞いたという人のブログを読んで ぼくははっきりとそれを理解した しかし今回の腫れはやや栄養不足な感じもしなくはない ぼくの体がいま欲しているものは 豚肉とホヤとホタテだと思う できれば天然のホヤを食べたいが 今年はまだ養殖のホヤしかスーパーでは見ていない 「これは美味い!」とホヤの値札の横に仰々しくポップが貼ってあったが 養殖なのに本当にそうか?と思ったぼくは むしろカワハギのほうを買おうか迷った 「ポイントカードはお持ちじゃないですか?」と前の客に聞いたレジのおばさんが すでにポイントカードを受け取って左手で握っていたことに気づいて 「あら呆けちゃった♪こんなところで仕事なんかしてる場合じゃないわねー♪」と 前の客かぼくか……或いはどっちともへ向かってそんな冗談をいったが 前の客が残酷なほど無反応だったから 「あはは」とぼくのほうで軽く笑ってあげたのだが おばさんはぼくの笑い(気遣い)にまったく気づかなかった 前の客は男で トンカツ弁当と炭酸ジュースとプリンを買っていた 男は「佐々木」という名前だった 佐々木はぼくの自転車の真横に自転車を停めていて 超ゆっくり歩いたつもりのぼくが自転車のところにたどり着いたときに まだそこでまごまごしていた 佐々木は財布の中をあれこれいじっていた レシートを取りだして金額かポイントの計算をしているようだった 「ポイント7倍デーは今日じゃなくて明日だよ」と誰かがいった 「ああそういうことか!」と納得したらしい佐々木は 「まごまご」をやめてようやくその場を立ち去った 確か佐々木は女では一番背が高かったと思う そして保健所と商業高校のあいだの集合住宅に住んでいたと思う むかし空き地だったそこで ぼくは自分でもびっくりするくらいのバナナシュートを打った キーパーは桂木だった 「うお!なんでっ…!?」と あまりの曲がり方に 桂木は当然として もっと遠くにいた雄二もびっくりしていた さらにぼくは何度も車に走り勝ったらしい――というのは ぼくがそう友人たちに吹聴して回っていたと 二十歳をすぎてから桂木にバカにされた感じで聞かされたことだった いや ぼく自身の記憶にもそれは薄っすらある 同じようなノリで たまたま真横に並んだ小学生の男の子から 自転車同士での競争をさりげなく挑まれたのは 高井戸駅近くの環八の交差点だった その頃ぼくは友人が経営する美容室のチラシを配るアルバイトをしていた 美容室は祖師ヶ谷大蔵にあって その隣の成城学園前の本屋でぼくは毎年(といっても2年だけ)「うさぎと暮らす」というどのカレンダーよりもうさぎの写真が充実しているうさぎのカレンダーを買った ぼくのは折りたたみの小型自転車で しかも折りたたんだ関節の部分を固定する金具が緩くなっていて スピードを出し過ぎるとそれが外れてしまいそうだったが 男の子はもちろん一切容赦してくれなかった 男の子に負けたぼくはそのまま高井戸の西友にいった 高井戸の西友は荻窪の西友より広くて歩きやすかった ある日その高井戸の西友で 細かいキュウリのようなものがたくさん入った「出汁ナントカ……」というケンミンショーか何かでみたことがあった山形の名産品が半額以下で売っていて ちょうど面倒だったから ほとんどそれがメインの夕食にしたところ 妻に軽く小言をいわれた 

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飲みすぎてちょっと頭が痛いが

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 飲みすぎてちょっと頭が痛いがバファリンは飲まない まだ眠いはずなのに眠れないと思いきや眠れた 頑張ればたぶんもっと眠れるだろう 暑いから窓を開ける 天気がいい 屁がでた いや屁をした 「そのくせ」というべきか とにかくすかしっぺになるように上手くコントロールできない なぜなら便秘が続いているからだ 指の皮膚も鼻くそもカラカラに乾いている 昨日は飲みすぎた バーのウィスキーとチョコレートとドライフルーツも その前の石焼き肉とイチゴ煮と日本酒たちも グラスワインの赤以外なにもかもぜんぶ美味かった 最後にコンビニで買った明太子味の何とかというスナック菓子も超美味かったが それはやっぱり食べるべきではなかったかもしれない しかし朝起きたときは3.6キロしかなかったはずだ なのにそれから何も食べていない&ここ最近の普段とちがってウンコもわりと出たにもかかわらず 4.5キロになってしまっているのは一体どういうことなのか…… 明日になって天気予報通り雨になった 体重は4キロを行ったり来たりと変わらず 一昨日の72キロ代の数字がなんども頭をよぎった なかなか腹筋が割れない もっと歩かないとダメなんだろうが 歩く気力が沸かない しかも今日は雨 しかもその雨のせいで車の足音がいつも以上にうるさい 目標体重を67キロにしようと思う それでもまだ腹回りの脂肪が気になるようなら仕切りなおす ぼくと同じ181センチの身長で しかし体重はなんと63キロだというネットでみたある男性モデルに 最近のぼくはわりと心を奪われている 今さら誰に格好つけてみせるわけでもないが どうせ断食をするなら見栄えが良くなることも楽しみの一つにしたいというか 今はむしろそのことを楽しみたい気持ちのほうが強いかもしれない 禁煙も完全に成功したし いろいろと順調であることは間違いないが 雨だと一気にテンションが下がる だからぼくはもうさっきから何度となく 寝そべりながら左手にもっているこの文字を書いているノートを 左手から滑り落してしまっている 鉛筆はHBの茶色いやつで 芯の逆側にはダイソーで買ったちょっと変わったキャップがついている 何がちょっと変わっているかというと キャップの先端がなんと鉛筆削りになっているのである 色は黄色でちょっとしたラメ模様になっている 色違いの同じやつがあと2つか3つあって それらぜんぶで108円だった 最近は手書きで書いていて ある程度たまったらパソコンに清書する感じにしている そのほうがむしろ疲れない と言いつつ手書きで書いていると 眠くなってしまうことがなぜかけっこうある でも眠くなったら最近のぼくは素直に寝ることにしている そしてぼくはまた寝た なにか夢をみたような気もするが たぶん大した夢じゃなかったと思う と書きながらぼくはまた目を閉じようとしたが さすがにこれ以上は眠れないようだ 鉛筆削りになっているキャップのところを 下唇と顎のあいだの部分に押し当てる この部分の名称がすぐ頭に出てこないのはたぶん普通のことだと思う とにかく口はそれで押した力で押し開かれるようにやや半開きになっている 右側には右足のすね毛がみえる また目を閉じようとする いい加減にしようか? いや 眠れるなら眠ればいい 「眠れる森の少女」 じゃなくて「眠れぬ」だったかもしれない 折ったノートの真ん中の部分を鼻先にくっつけながら 顔の縦半分ずつが非対称の「超人機メタルダー」という 小学生の頃に見ていたヒーローもののアニメを思い出した 父と一緒にハローマックでメタルダーの基地を買ったとき すぐそばに桜庭先輩とその一味がいた 桜庭先輩の家は3階建てふうの水色だった その同じ通り沿いには灰色の壁にブツブツの模様がついた浩司の家があった 浩司は猿顔で丸いメガネをかけていたから あだ名はそのまま「メガネザル」だった 浩司のお爺さんは奥崎謙三のような人で 「若いものには負けん!」とかいいながらいきなりぼくに関節技をかけてきて しかもそれがけっこう痛くてちょっと頭にきたから マジでぶっ叩いてやろうかと思ったが我慢してやった たぶんもう死んでいるだろう 奥崎謙三ももうたいぶ前に死んでいる 「ゆきゆきて、神軍」をみせてやったら小〇先生は大喜びした 「神様の愛い奴」にはもっと大喜びした 「ププッ…!!」とか「カカッ…!!」とか 喉なのか鼻なのか それとも別のどこから出しているのかわからない 妙な堪え笑いをしながら グーの手で口元を抑える小〇先生をみるのが ぼくはいつも楽しくて仕方なかった 小〇先生がコンビニで万引きをしたとき ぼくは小〇先生のミゾオチに本気の膝蹴りを3発ほどくれてやった そして小〇先生はそのままその場に倒れ込んだ そこは井の頭線沿いの脇道で ところどころに立派なアジサイが咲いていた 真っ赤なバラもあった 小〇先生は「ククッ…」と言いながら立ち上がった そしてしばらく黙ってからふたたび歩き出した その日のツマミはマグロの刺身と小〇先生お手製のチャーシューだった 酒は泡盛 といっても「島唄」とかいう銘柄の どこのコンビニにも売っている飲みやすい泡盛で 島民からするとこんなの泡盛じゃない!と一蹴されちゃうかもな……と小〇先生にいったら 小〇先生は「ククッ…まあ…」といった もうすぐ6時だった ぼくはソファに横になって少しウトウトした 車がうるさい レース越しにみえる街路樹が何気に綺麗だ 枝葉はさっきまで強風でかなりしなっていた でも今はピクリとも動いていないようにぼくの位置からは見える ぼくの住んでいるアパートにはエアコンも網戸も両方ない だから今は電気を消した状態で窓を全開にしている 電気を消さないと際限なく虫がはいってくるからだ 昨日より風が涼しい気がする 部屋が暗い 阿佐ヶ谷のアパートも似たような暗さだった 阿佐ヶ谷ではぜんぶで3つのアパートやマンションを借り替えて回った 1つ目のアパートのとくに便器をぼくはかなり徹底して掃除した でも敷金は1円も戻ってこなかった 2千円を拾ったのは1つ目のアパートと2つ目のマンションの間の道だった 質問を振られた福山専務は しかし何とかとゴニョゴニョいって結局質問をしなかった 杉並区には救急車を停めることができない路地が多いという それはつまり 2千円を拾った道の近くにけっこうあった ヘンな感じの路地たちのことだろうと思った 福山専務に連れて行ってもらったスナックのようなところはとても懐かしい感じの雰囲気で さすが阿佐ヶ谷だと思った ぼくはチェッカーズの「ジュリアに傷心」を歌って踊った 中村さんはAKBの「ヘビーローテーション」だか何だかを 会社員のオヤジがやりがちな痛さで しかも2回も歌った ぼくにとって1番はじめに借りた阿佐谷北3丁目のアパートはかなり特別らしい 実家や他のどこよりも阿佐ヶ谷北3丁目のアパートを ぼくは自分の原点のように思っている節がある あの頃に戻りたいとはまったく思わないが 阿佐ヶ谷に帰りたいとはすごく思う しかし妻は 阿佐ヶ谷に住むならぼくが住んでいた北側ではなく 南側でなければダメだといった 南側のアキダイで買ったカツオの刺身は これまで食べたカツオの刺身の中で1番美味かった 確かに「赤さ」がぜんぜん違った 赤はしかし料理に使うには卑怯な色かもしれないとぼくがいったら 「そうかもね」と妻はいった 料理を「目」でも楽しむように 花火も「音」を楽しむものらしい というのは嘘である――みたいなことを 太宰が何かの小説で書いていたと飯田に教えてもらったとき 飯田はまだ代田橋に住んでいた そこから明大前の小〇先生のアパートは目と鼻の先だったから ぼくにとってはかなり都合がよかった ぼくは二人のアパートのちょうど中間にあった「すき家」で 「なめ茸おろし牛丼セット」とかいう名前の牛丼セットをいつも食べていた 松屋では「牛丼の大盛り」で 吉野家では「牛丼の大盛りと味噌汁」と…… 記憶にある限りそれぞれの店でメニューを変えたことは一度もない なんで「すき家」でだけ「なめ茸おろし牛丼セット」だったの?と いつだったかそんなことを妻に聞かれたとき ぼくは自分でもその理由がまったくわからなかったことに 少し戸惑った 

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窓は紫だった

自動記述による文章練習(メイン記事)

 窓は紫だった ぼくはそれを歯ぎしりをしながら見ていた 携帯のメモに「できるだけ毎日やりたくなるように」と書かれていたが すでに何のことかさっぱりわからない たぶんそれほど前に書いたものではないと思うが とにかくぼくはその文章を消した いや こうして「ここ」に書いた 「ここ」には決まりはない すべて自由だ どんなに疲れていようが 眠かろうが あるいは呆けてしまおうと 「ここ」ではどんなことも許されるから ある意味「ここ」は楽でもある ぼくは今日一番はじめにいったスーパーでカレー粉を買った もう一つ何か買ったはずだが何だったか思い出せない キムチの値段を見ようとしたことは思い出した 絹さやかスナップエンドウを買おうとしたことも思い出した しかしそのどれもぼくは買っていない キムチがある棚をぼくはなかなか見つけられなかった それでぼくは刺身が並んでいる棚までまた戻った そこで天然の真鯛を買おうかまた迷い…… そう 70円の韓国海苔をぼくは買ったのだった! それからぼくはメガにいこうとして軽く道に迷った 直線の先に「あおぎん」の看板がみえて 西に歩きすぎたことがわかった ここ数日早歩きをする気力が沸かない 気力というか問題は体のほうにあると思う もう少し食べるべきか…… なんてことを考えながら 車通りのほとんどない しかもわりと狭い横断歩道を 目の前を歩いていたおばさんが普通に信号無視をして渡っていったから ぼくもそれについて行こうとしたら ちょうど向こうから車がきたので ぼくだけやっぱり止まった 青にかわった信号を渡って ふたたびおばさんに接近したところで ぼくはそこがどこかようやくわかった そのまままっすぐ行くか もしくは右に曲がってもどっちでも良かったが おばさんがまっすぐ行ったので ぼくは右に曲がることにしてそうした メガではオリーブオイルと「こわれせんべい」を買った 家に帰ってからついその「こわれせんべい」を3枚も食べてしまったが ちゃんと30回ずつ噛んだから良しとした ユニバースではネギとチョコレートとパスタとキムチと卵とアイスを買った バジルはなかった 無駄な買い物は最後のアイスだけだった 「こわれせんべい」はご飯のかわりにもなるから無駄な買い物のうちには入らない 「こわれせんべい」をそっとかじってみても やっぱりけっこう粉がこぼれたから 仕方なく口元の下にゴミ箱をもってきた ゴミ箱の一番上には何に使ったかわからない綺麗めなティッシュの塊が5束くらいあって その下にきのうの夜片づけた妻のタバコの吸い殻と 鉛筆を削った木の屑が混じってあった 左上の歯が少し痛むのは肩か首のコリからきているのだと思うが そうじゃなくても歯医者にいく金まではさすがにない もしかしたら今日父が突然死するかもしれない いや その希望にすがるのはもうやめよう 父の酒の量は相変わらずらしい ぼくはというと もともと酒を飲まなくても平気な性質である タバコも完全にやめたし 運動も断食もしているから 不安はもうほとんどない 体重は73~74キロあたりをウロウロしているが 68~70キロくらいまで絞っても問題はないはずだ 腹筋を120回やった後い水をゴクゴク飲むと体重が1キロ近くも増える そういうもんなのかどうかよくわからないが そういうことを少しずつ体で覚えていきたいと思う ぼくの身長は181.8センチくらいだが 185センチあっても良かった気がする それ以上だとデカすぎてちょっと嫌だったかもしれない 最近ぼくはよく鏡で自分の体をみる 引き締まってきたからみるのが単純に嬉しいのだ 乳首まわりのムダ毛もマメに処理するようになった あとは老人イボのようなポツポツをなんとかしたいのだが それに効くらしいヨクイニンという漢方薬は3千円以上もするからなかなか手がだせない 絶対に効くなら買う しかしネットの口コミをみても 絶対に効くだろう感じを感じることができなかった もっと自発的に基礎代謝を上げたいと思う しかし朝のウォーキングをする気に最近どうもなれない 先週の水曜日にウォーキングをしたときに 橋の手すりにとまっていたカモメの顔はやたら凛々しかった カモメとの距離は1メートルもなかったと思う もう一匹のカモメはちょっとぼくにビビっていた ぼくはその隣にあった少し錆びた鉄の橋を渡った 浪打にある歩道橋より怖くはなかった 浪打にある歩道橋からは東岳が綺麗にみえる 遠足で東岳に登ったのは高1のときである ぼくは淡いグレーのネルシャツとハンチング帽をかぶっていた ハンチング帽を買った夜店通りにあった、確か「チリビーンズ」という名前の店は 接客がむかしの丸井より強烈だった そこで3回試着して何も買わずに出てくるというまるで罰ゲームみたいな真似を 桂木だけはいつも普通にやっていた とにかくむかしの新町はもっと賑やかで いい感じにゴミゴミしていた しかしそれほど人がいないわけではないことを 1週間くらい前にイトーヨーカドーに行ったときに感じた 20年前ぼくはバイパス沿いの居酒屋にいた 「つぼ八」か「村さ来」のようなチェーン店の居酒屋だったと思う 篠原涼子の「愛しさと切なさと……」の歌がどこかしこで流れていた そこは座敷だったり テーブル席やカウンター席だったりした またあるときは外だったりもした 東京の笹塚の高架下あたりにもそこと似た感じの居酒屋があった そう やっぱり妻は東京に戻りたいらしい…… ぼくはどうだろうか…… いや ぼくにとって住む場所より重要なことは 働かなくても済むかどうか?である ブログで毎月5万稼げるようになれば 東京にいっても働かずに済むだろう ただ東京に戻ったからといって ぼくの生活は何も変わらないというか…… ぼくがすることや見るものは今とほとんど変わらないだろう ぼくは公園と図書館とその間の住宅地をただウロウロするだけである あとは書き物と筋トレ 以上 ぼくは今日近くに誰もいなかったから ちょっと勇気を出してブランコにのった ブランコはぜんぶで4つあって 1番右側にあったブランコの真上にしだれ桜の葉っぱがいい感じに垂れ下がっていたが そこの座る部分には鳥の糞がついていたから 仕方なくその一つ手前のブランコにのった そこからまっすぐ50メートルほど向こう側に コンクリートでできた小さい野外ステージみたいなものがあって そこは「ろくでなしブルース」というヤンキー漫画の主人公の前田太尊と 池袋の葛西という超強い奴が 2回目にタイマンをはった場所にかなり雰囲気が似ている 漫画での設定は吉祥寺の井の頭公園だったが 現実の井の頭公園にそういう野外ステージがあるのをぼくは見たことがない ぼくはブランコからその野外ステージまでの間の広場でサッカーをして遊んでいた その日は家族で花見にきていて ブランコの斜め横あたりにぼくたち家族のブルーシートがあった そしてぼくはその日のことを日記に書いていた ぼくの日記帳の表紙には 三角の帽子をかぶって 両手にも三角の旗をもった 何だかよくわからないキャラクターのヤツが7人も並んでいる 7人のうち赤と青と緑が2人ずつと 真ん中の1人だけは黄色になっている 7人とも鼻はなくて 青の奴の本来鼻があるべき部分に「1」とぼくが書いた跡がある そのとなりの緑のヤツの口の中には「の」 さらに斜め下の赤いヤツの帽子の中に「3」と書いてある 「1の3」 つまりぼくは1年3組だった 担任は須藤という女の先生で ぼくはあまり好きじゃなかったが 2年生に進級するときに担任が変わることになって 須藤先生とのお別れをぼくは素直に悲しんだ あの頃のぼくの年齢をリョウくんもミナミちゃんももうとっくに超えている リョウくんは今年中学生になった ぼくは先月40歳になり 雄二も今月で40歳になる 20年前ぼくの両親は45歳だった ぼくも雄二もあと20年で60歳になる――というのは本当にそうなのだろうか? かつてぼくは7歳だった 20歳だったこともある 今のぼくは20歳だったぼくよりたぶん痩せている というか今日はほとんど筋トレをしていないのに 両脇腹の少し上あたりが筋肉痛な感じで超痛い なんなのか…… なんなのだろう…… 何かであることは確かだろう…… 腹が鳴った 今日は姫タケノコと鶏皮と糸コンニャクの煮物をつくった 味噌汁はきくらげ 副菜はキムチとキュウリとネギをごま油であえたやつで あと母が茹でたトウモロコシもある もう食べたい でも妻はまだあと2時間は帰ってこないだろう 眠い いや疲れているだけだ なぜぼくは疲れているのか やっぱり少し栄養不足なのかもしれない ラップを買わなければならない 豆乳とバジルも 1000円で足りるだろうが カカオチョコとアイスも買ってしまいそうだ まったく金を使わない日を1日でも多く増やすことが重要だ バジルの苗はしかしどうしても買わなければならない バジルの苗は100円だった 「今だけ!」と値札の横に書かれていた 「今日だけ!」じゃなかったから 次にまた行ってもたぶんあるだろうとぼくは高を括っている でももしかしたらないかもしれない そもそもその店はけっこう遠い たぶん10キロはある 100円のバジルの苗のためだけに往復20キロをチャリで――というのは なかなかけっこう気が乗らない でも結局ぼくはその店にいってバジルの苗を買った ついでにそのとなりのスーパーでそら豆が150円という超格安だった しかもけっこうたくさん入っていてその値段だった そういえばこの近くに中田の実家があったのを思い出したが 振り向いて軽くあたりを見渡したときには 中田の実家からもうだいぶ離れたところまで来てしまっていたらしかった 中田はとうとうきのう彼女にブチ切れてしまったらしい そしてたぶん仕事ももうやめるといった 「まあそのほうがいいでしょ」とぼくは中田にいった 

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やっぱりちょっと普通じゃないと思って

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 やっぱりちょっと普通じゃないと思って「やっぱりちょっと普通じゃねーわ……」とぼくはつぶやいた 腹が減ったが何を食うべきかすぐに思い出せない いや 具なし味噌汁を飲むのが一番良いことを思い出したが 今日の夜の分の味噌汁をすでに一つ別に用意していたこともあって 具なし味噌汁を作るのはやっぱり面倒くさくなった だからぼくはヒマラヤ岩塩を舐めた いや チョコレートを飲んだ カカオ72%というやつだ アーモンドかクッキーのはいったやつもあるらしいが 溶かして飲めないから買うのをやめた いや 「溶かして飲めない」というこの最も重要な理由に思い至ったのはたった今である そんなことに関係なく ぼくはアーモンドのやつを買おうとした そういえば10年以上前に信子おばちゃんとその店にはいったことを思い出した あの頃ぼくはまだ相当ウンコだった 手から滑り落ちたノートが 6つに割れた腹筋の一番上の割れ目にちょうどストンとはまった いや 実はまだ完全に6つには割れていない あともう少し 最近妻が一緒に風呂を入りたがらないのは ぼくの体が締まってきたからかもしれないと ぼくはちょっと思っている 自分はそうじゃないから 要は恥ずかしいかもしれないということだ ぼくは最近わりと一生懸命腹筋運動をしている いうまでもなく腹筋を完全に6つに割りたいからだ ぼくは痩せて顔が小さくなった つまりぼくはやっぱり少し太っていたのだろう 今日はまだ腹筋運動をしていない 朝 自転車のチェーンがはずれたことで 調子が狂ってしまったからかもしれない しかもレジの女に「現金払いですか?」とまた聞かせてしまった 女には子供が二人いるようで そのうち一人は死んだ魚のような目をしているらしい まあ今のぼくの目もちょっと似たような感じだろう 上野の夜はぼくにとって闇というか 喪失感が深すぎた でもすごく懐かしい ぼくは自分は傷だらけだと思った 見事な負けっぷりだと思った 隣の席で歯磨きをしはじめた男がいたのは たぶんその時ではない 歯磨きをしはじめた男の様子はピノキオみたいだった ぼくはソイツを殴りたかったが もちろん殴ってはいない ぼくは今腕の筋肉も鍛えている 腕立て伏せではなく「壁立て伏せ」というのをやっている 最近自分であみだした筋トレ法だ いろいろ自分がやりやすいように適当にやっている ぼくはもう組織や集団に煩わされることは二度とないだろう そのような状況になったら徹底抗戦だ ぼくはぼくであることを邪魔する人間を殺しはしないが許さないだろう でも妻だけは許す 妻だけは特別だ ぼくは妻との別れや死別を想うととても辛かったが 今はあまりそうでもない ぼくはもう去年の9月までのぼくとはまったく違う ぼくは生まれ変わった いや 去年の9月にぼくはようやく生まれた だから一応ぼくは今月で40歳になることになっているが 正確にはぼくはまだ0歳児である 産声をあげたぼくはその後すぐに18時間くらいも眠った 夢はみなかったが 眠りながら目ヤニと鼻くそをなんどもほじったことは なぜかよく憶えている そのくせ今までにないほどぐっすり眠った感じがした 屁もたくさんでた ぼくは寝ながら自分の屁の臭いをたくさん嗅いだ もういいだろうと思っても 屁はまだでた ぼくは暗闇の中で屁の臭いをしつこく何度も嗅いだ 月の影がコオロギのような形をしていた みんなで蛍をみた後 石井が家に帰りたいと泣き出した キャンプファイヤーの火が花火になって 浴衣を着た妻がふとこっちを向いた そのときココアはまだ生きていた 石井が死んだのは二十歳のときである 石井は小柳駅のバス停のベンチに一人でちょこんと座っていた 石井をみた最後はそれだった ぼくは携帯で金の計算をしていた ダークビッケンバーグのブーツだけは なんとしても欲しいと思った そのためにぼくはバイトを頑張った 中田はそれほど頑張らなかった ぼくは野崎の車をなんどか洗った 車はどす黒い感じの群青色だったが 水しぶきと虹が綺麗に映えた ダークのブーツを買ったのは野崎の車で弘前にいった時ではたぶんない 野崎は裏道を通って弘前にいこうとした その途中に「草原」と呼ぶにはやや規模が小さい原っぱのようなところがあって その中ほどに黒くくすんだ木造の小屋があった 小屋の一部は赤とピンクのバラで屋根近くまで覆われていた 向かいにはソメイヨシノとポプラの大木があった ケヤキや白樺もみえた ポプラの頂上を眺めていると少しだけ空を飛んでいる感覚になる ぼくはポプラの木を両手で撫でるように触った いや 風で揺れる葉っぱが掌に触れるギリギリの位置に両手を添えた それからぼくはポプラの木を両手でガシッっとつかんで 地面から引っこ抜いた それほど力をいれなくてもわりと簡単に抜けた もっと何か起こりそうな気がしたが何も起こらなかった ポプラの木の前のベンチに初老の夫婦がすわった 二人は20分ほどそこで休んでから いつの間にか立ち上がって 腕を組んで歩いていった 男のほうを女が支えているようにも見えた 二人が歩いていたのは墓地だった 前日に雨が降っていたのか 地面はヌルヌルした泥でぬかるんでいた 二人はぼくの父と母だった そろそろ父は限界なはずである 弟の声が少し弾んで聞こえた 「延命治療って拒否できるの?」と聞かれたから「ちゃんと拒否するから安心しろ」と弟にいった 腹六分目にしているのに朝の目覚めが良くないのは 酒のせいではなく 気圧のせいだと思った ともあれもうすぐ高校時代の体になる ぼくが高校のときの街はもっと賑やかだった 駅前のビルに黒夢の清春が来たりもしていた その頃のぼくは腹筋が6つに割れていた そう もうすぐである まあそれは良いとして…… 駅前のビルの駐車場と裏口を兼ねたどこにでもありそうな倉庫のような中の脇に 細長いベンチが置かれた喫煙スペースがあって 谷本君はいつもそこで白いご飯ともやしだけを詰めたタッパーの弁当を食べていた 谷本君はタバコを吸わない つまり休憩室でそんな質素な弁当をみられるのが恥ずかしくて だからわざわざ喫煙所で食べているのか?と思ったが 喫煙者がきても弁当を隠そうとせず それどころか 豪快というか 周囲をはばかる様子もなく いつもムシャムシャもやし丼を食っていた 「そういう感じがまたキモイんだよね~」と小野さんはいった ぼくは小野さんが笑いながら「ブハッ!」と床に噴き落としたフリスクを拾って谷本君にあげた 谷本君がそれを嬉しそうに小野さんの目の前で食べたら 小野さんは白目をむいて気絶した 小野さんの口からは泡のようなものも出ていた 誰かが救急車を呼んで窓を開けた 風は意外と冷たかった とはいえ長袖のシャツを羽織るには暑かった 袴田さんは本社に電話をしたりしていて小野さんの傍にはほとんどこなかった とにかく現場はかつてないほど騒然としていた やがて雅樹の右の拳が陽一の顔面を力強く打ち付けて 陽一は完全に降参した その瞬間ブタヒロがわが校の支配者となった ブタヒロはウィンクの下敷きをもっていた というかウインクの下敷きを買いに行くとき ぼくと江川は無理やりブタヒロに付き合わされた ぼくは納豆を食べた直後の唾をブタヒロの筆箱に吐き入れてやった 江川はブタヒロの弁当を盗み食いした 弁当の中身は白いご飯と焼きイカだけで しかも焼きイカにはほとんど味が付いていなかった 「もうマジ無理……」といって江川が残した焼きイカ弁当を ぼくは一応ぜんぶ食べた 昼飯の時間 ブタヒロが弁当を開けるその瞬間 ぼくと江川はブタヒロの一挙手一投足に注目した ブタヒロは弁当を開けてすぐにぼくのほうを見た ぼくは急いで目をそらしたが間に合わなかった というかその急ぎ方がわざとらし過ぎて 一言も白状していないのにもはや言い逃れはできない感じだった 逃げるぼくと追いかけるブタヒロを見ながら 江川は笑いすぎて大量の小便をもらした ぼくは「キタネーな!海で洗ってこい!」といって江川を海に突き落とした このまま死ぬかもしれない……と思う間もなく 江川は溺れて気を失った 援けてくれたのは近所の中学校の体育の先生だった その人はジャイアント馬場に似ていた いや そうだったということになぜかした ぼくは大量の海水を飲んだらしかったが コップ一杯分もそれを吐き出すことができなかった あとで小便として出るから大丈夫だろうといわれたが なぜかウンコに混じって銀の指輪がでてきた 

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